入れ歯について
入れ歯とは
『入れ歯』は、歯を失ったときにその部分を補い、歯の機能性と審美性を回復させるために装着する補綴物です。 大きく分けて、歯が1本でも残っているときに使う『部分入れ歯』と、歯が残っていないときに使う『総入れ歯』があります。一般的に、部分入れ歯は、歯肉に見立てた土台を歯のないところに乗せ、隣の歯に留め金を掛けて支えます。総入れ歯は、上または下の歯列が一続きになっており、歯肉に見立てた土台と粘膜とを吸着させて支えます。
入れ歯は「思いきり噛めない」「発音しにくい」「見た目が悪い」などのマイナスイメージを持たれがちですが、最近では、使い心地や見た目の良い入れ歯もあります。患者さまの症状、ライフスタイル、ご要望などをお聞きしたうえで、ぴったりと合った入れ歯をご提供させていただきます。
目立たない入れ歯
エステショット
数多くあるノンクラスプデンチャーは修理や調整がしにくいという欠点をもちますが、エステショットは修理や調整がしやすいという特徴があります。見えない部分に金属を用いることにより、強度や安定感があることも特徴です。
- こんな方に -
- 1 違和感がすくない義歯（入れ歯）にさえたい方
- 2 見た目が良い入れ歯を入れたい。
- 3 どの入れ歯が良いか迷われている方
- エステショットの概要 -
- 1 ポリエステルで作るノンクラスプ義歯
- 2 PETを日本で初めて歯科材料に応用しました。
- エステショットの特徴 -
| 材質 | 新素材（ポリエステル共重合体） |
|---|---|
| 補修 | リライニングや補修ができる常温重合型レンジとの良好な接着性。チャアサイドの即時重合レジンでの修理が可能。 |
| 装着感 | 適合精度が良いため装着感がとても良い。 |
| 性能 | 曲げ弾性率が高く破折に強い。 安心して使い続けられるように残留モノマーや溶出物を低減。 審美性を損ないにくい低吸水性。 内面軟性加工が可能。 金属床とのコンビネーションが可能。 |
- 注意点 -
- 1 即時重合レンジでの修理・リベースは可能ですが、70度以上の環境下で変形が起こるため、加熱（重合）による、裏装・修理は出来ません。
- 2 煮沸消毒はしないでください。
- 3 アンダーカットは約0.5mm必要です。
バルプラスト
従来の義歯（入れ歯）の1/2に重さで、欧米では「入れ歯のエステ」と呼ばれているバルプラスト。歯の表面に金属クラスプ（バネ）が無いので、入れ歯を入れていることに気づかれない口元の美しさが実現できます。その上、バルプラストはノンクラスプ義歯（入れ歯）の中で、最も弾力性のある素材ですので、通常の使用による破折はほぼありません。
- こんな方に -
- 1 入れ歯を目立たなくされたい。
- 2 入れ歯が重く感じる
- 3 見た目が良い入れ歯を入れたい。
- 4 どの入れ歯が良いか迷われている方
- バルプラストの概要 -
1956年にアメリカで開発されて以来、欧米を含む世界95カ国以上で認められたノンクラスプデンチャー【バルプラスト】の日本での薬事認証が、2008年4月9日におりました。なお、日本国内においてバルプラスト義歯を取り扱えるのは正規代理店と販売店のみです。これ以外のバルプラスト義歯は薬事法違反となります。類似品にご注意ください。
- バルプラストの特徴 -
| 美しさ | 欧米では「入れ歯のエステ」と呼ばれているバルプラスト。歯の表面に金属クラスプ（バネ）が無いので、入れ歯を入れていることに気づかれない口元の美しさが実現します。 |
|---|---|
| 軽い付け心地 | 従来の義歯の1/2に重さであるバルプラスト。 弾力性が高く、違和感も少ないのでまるで本来の歯のようなつけ心地が実現します。 |
| 割れない | バルプラストはノンクラスプ義歯材料の中で最も弾力のある材料で、通常の使用による破折はほぼありません。 |
入れ歯Q&A
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保険の入れ歯と自費の入れ歯の違いは何ですか？ |
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保険の入れ歯は低額で作れますが、使える素材が決められているため、使い心地や見た目の良さにこだわることができません。自費の入れ歯は高価ですが、素材を自由に選べるため、使い心地や見た目の良さにこだわった満足度の高いものが作れます。 |
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入れ歯はどのように手入れすればいいですか？ |
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外して水洗いし、入れ歯専用のブラシで磨きます。歯磨き剤を使うと研磨剤によって入れ歯に傷がついてしまうので、使わないでください。その後、20分ほど（頑固な汚れは一晩）洗浄剤に浸け、水洗いします。熱湯消毒すると、変形・ひび割れ・変色など原因になるので、40℃くらいのぬるま湯で洗いましょう。 |
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寝るときは入れ歯を外していいですか？ |
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入れ歯をつけたまま寝ると、歯肉に負担がかかったり飲み込んだりする可能性があるので、寝るときは入れ歯を外しましょう。 |
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入れ歯はどのくらいの期間使えますか？ |
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歯肉の状態や扱い方によって変わるため、一概に「○年使える」とは言いきれません。歯肉は少しずつ痩せていくため、入れ歯が合わなくなるので、新しく作りかえることもあります。歯科医院で定期的にメンテナンスを受けて、確認してもらいましょう。 |
バルプラストQ&A
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素材は何でできていますか？ |
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スーパーポリアミドというナイロンの一種です。そのため、破折に対する心配はほとんどありません。 |
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どのようなケースでできますか？ |
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基本的には従来のパーシャルデンチャーができるものなら、すべて可能です。 |
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バルプラストのメンテナンスはどのようにすればいいですか？ |
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やわらかいブラシで、汚れを落とした後、専用の洗浄剤（V-パワークリーン）を使用してください。 洗浄剤の使用説明については、毎回納品時に説明書をつけておりますので、そちらを参照ください。なお、洗浄剤は植物性の素材でできております。 |
